こんにちは!ココレです!
緊急事態宣言が再延長され、大学の授業も全面オンライン授業が延長になり、非常に厳しいときが続きます。少しでも組合員の心の状態を緩和できたらということで、
今回心理カウンセラーの望月 宇さんにインタビューを行いました。
※この記事は、大学の授業が一部対面で行わていた時期に望月さんに行ったインタビューをもとに作成しています。
※この記事はメンタルケアの後編です。
前編はこちら。
周りがどうサポートするか
前編では、
についてお伺いしました。
後編ではまず、精神が不調なときに周りが何をできるかについて
お伺いしたいです。
周りにできることのキーワードは3つです。
・否定しない
・寄り添う
・無理させない
になります。
一つずつ、詳しくお聞きしてもよろしいですか?
はい。まず、否定しないについてですが、精神状態が悪化しているときは、自己否定的になっている場合が多いです。だから、そういうときに周りは、否定しないことが大切です。否定というのは、完全に「No!」だと言うだけでなく、「大丈夫だよ!そんなに悩まないで!」という励ます言葉にも含まれているので注意が必要です。
なるほど。非常に難しいですね。周りの人が落ち込んでいるとどうしても、「大丈夫だよ!」と励ましたくなりますが、たしかにそれだと、「悩んでいることを否定する」ことになりますもんね。そうではなくて、「そうだよね、つらいよね」と現状に寄り添うのが大切なのですね。
そうですね。
寄り添うという言葉が出たので、そのまま寄り添うについての説明に入ろうと思います。
お願いします。
寄り添うというのは、その人の現状や考えを肯定して、その人の状況を理解するということです。
なるほど
最後に無理させないということですが、例えば、元気づけようとして、わざと明るくして、ドライブにでも誘うことがあるかもしれません。ですが、それは逆効果になる可能性があります。ベットから出たくない気持ちかもしれないので、そういう気持ちのときに無理に出そうとすると精神的な負担になります。
自分の周りの大切な人が、精神に不調をきたすと、どうにかして励ましたくなります。励まそうとする行為は決して悪意からくるものではないと思います。
ですが、逆に追い詰めることになる可能性もあるわけです。
「否定しないこと」これは非常に大切なことです。
自分の大切な人だからこそ、「つらいよね。」と寄り添ったり、そっとしておくという勇気も大切です。
無気力について
では、無気力についてお伺いします。
遠隔授業が続いて、やる気が無くなり、授業や課題がためがちになると言うのを私の周りでもよく聞きます。
何のやる気もなくなったときに、自分だけではないか・なにかおかしくなったのではないかと思うかもしれませんが、全くおかしなことではないです。過度なストレスにさいなまれたときとかに、無気力になるのはよくある話です。
そうなんですね。
無気力=鬱病になったのではないかと考えそうになることもあると思うのですが、そうではないということでしょうか?
そうですね。
まず、大前提として鬱病とうつ状態は別物です。
その2つをどうやって見分けたらいいのでしょうか?
そこがすごく難しいところなんですよね。そういう、精神障がいとの区別というのは、臨床医や現場では「どの程度困っているか」で判断するのが多いです。
どれくらい困っていたら鬱病等になるのでしょうか?
それは、目安としては、「なんとかしないとだめになっていく」くらいの程度ですね。ただ判断は非常に難しいので、やはり気が向いたときに専門機関や専門家の方に相談するのが一番ですね。
そうなんですね。
ただ、専門家によっても変わってくることもありますし、相性もあるので、合わないなと感じたら、相談先を変えてみることも大切ですね。
前編でも掲載しましたが、大切なことなので再度相談先については掲載します。
その他にも、北九州市が運営している、
・北九州市いのちとこころの情報サイト(正確な精神に関する知識を得ることができます)
・こころの体温計(北九州市版)(心の状態をチェックすることができます)
・北九州市自殺予防こころの相談電話(093−522−0874 祝日・年末年始を除く月〜金 9:00〜17:00)
などがあります。
学生相談室への相談方法について
学生相談室への相談方法は以下です。
・直接窓口で
・電話
・カードに書いてポスト投函
・メール
(各種相談窓口については、北九大ホームページを御覧ください。メールアドレスや電話番号が載っています。)
学生相談室の場所は、本館(北九大の一番大きい建物)一階のキャリアセンターの横にあります。
最後に
今回メンタルケアに関しての記事を前編・後編に分けてお送りいたしました。
〇〇できるからすごいとよく言われますしよく言います。
確かにすごいなと思うことは多いでしょう。
でも私は生きているだけですごいと思います。
だって、これだけ大変な世の中ですよ?新型コロナウイルスはあるし、人間関係で悩むことや失敗することも悲しいこともしょちゅうあります。
どう考えたって生きづらいじゃないですか。
でもこうやって私たちは生きているわけです。それだけでめちゃくちゃすごいことです。
また、生きづらい世の中ですから、辛くなることは当然あります。
辛くなったときに、誰かを頼ってください。
誰かは友達でも家族でも、顔も名前も知らない誰かでも、人間でなくても大丈夫です。誰かと頼り頼られながら、生きていくことは大切なことです。
ココレとしても皆さんの力に少しでもなれるように今後色々と企画していくのでよろしくおねがいします。