こんにちは!ココレです。
緊急事態宣言が再度発令され、大学も全面オンライン授業になり、特に1、2年生は精神的に参る日々が続いている人も多いと思います。
(ココレのメンバー3人も辛いときがあります)
そういった現状を踏まえ、少しでも組合員の精神状態を緩和させたいということで、今回心理カウンセラーの望月 宇さんにインタビューを行いました。
※この記事は、大学の授業が一部対面で行わていた時期に望月さんに行ったインタビューをもとに作成しています。
自分の心の状態を知る
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
今回、大学もほぼオンライン授業となりました。私たち学生にとってもつらい日々が続いています。
私の周りにも、急に精神に不調が出てきている人が多数います。
そこでまずお聞きしたのですが、自分の精神の不調に気づくにはどうしたら良いでしょうか?
精神状態の不調に気づく際に大切なのは、普段との些細な違いに気づくことです。
例えば、あれだけ好きだった趣味に打ち込めなくなったとか、なにか朝起きるのが辛くなったとか、そういった些細な変化にまず目を向けてください。
些細な変化で精神状態の不調に気づくということですね。
はい。そうですね。
なにか精神状態に不調がある場合、そういった些細なところにまず変化が起こる場合が多いです。
心の状態を知った後の話(自己対処編)
では、些細な変化に気づいた後は、どうしたら良いのでしょうか?
まず、一番やりやすいのは、ストレス対処法を実践してみるということですね。
ストレス対処法ですか?
はい。ストレス対処法は難しくなくて、意外とシンプルなことが多いです。
例えば、「生活リズムを見直す」というのも一つのストレス対処法です。
睡眠時間が短くなれば、イライラしてきます。
つまり、生活リズムが性格に影響を与えるわけですね。
そして、性格は人生に影響を与えますから、生活リズムが人生に影響を与えると行っても過言ではないわけです。
なるほど。他には、どういったストレス対処法がありますか?
他には、例えば、楽しみを作ることです。
ここでいる楽しみとは、何でもよくて、オンライン飲み会とか好きな映画を見るとか軽い運動とか、自分で好きなものをやってください。
心の状態を知った後の話(相談編)
やはり、楽しみを持つと気分が晴れますもんね。
気分転換は大切ですね。
ただ注意点として、今まで話したことは、大前提として、「気分転換ができる余裕がある人」向けの話です。
では、気分転換ができる余裕がない人はどうしたら良いのでしょうか?
そういう場合は、私たちのような専門家や大学の学生支援課、地域のメンタルクニックなどに行くことを検討することが大切です。
なるほど。ただ、現状どうしても、「心の調子が悪い」=「悪いこと・自分の弱さ」という認識があって、周りの目を気にして相談には行きにくい人もいると思います。そういう人はどうしたら良いのでしょうか?
そうですね。そういう場合は、友人や家族が代わりに相談にいって、友人・家族経由で精神状態の悪化を緩和させていく方法もあります。
相談に行くのは本人ではなくても良いのですね!
はい。大丈夫です!
ただ最終的にはやはり、本人が来るのが一番いいですね。
本人にしか分からないところもあったりするので。
精神上に不調をきたすというのは何も悪いことではありません。また、本人の弱さが原因なんてことも絶対にありません。
私にも、つらいときがありますし、どなたでも不調なときがあります。
是非気軽に相談に来てください!
実際に相談に行ったらどうなる?
では、実際に、本人やその友人・家族が相談に行くときの話についてお聞かせください。
はい。まず、相談場所がどういう場所かについての話です。
社会だとどうしても弱みを見せまい・さとられまいと無意識のうちに気を張ってしまいますが、心理カウンセラーの相談場所というのは、「弱みを見せて安全な場所」です。
また、心理カウンセラーなどの相談先には守秘義務というのが存在しているので、相談内容が、一切外部に漏れることはありません。教員や友人に漏れる心配もないです。
確かになかなか弱みを社会だと見せられないですよね。また、相談内容が一切もれないというのはすごく安心できますね。
相談に来てよかったというお声をいただくことも多いですね。
また、相談する際にしておいたほうが良いこととして、いつから元気がないのか、ご飯は食べれているかなどの状態の認識をしっかりしていくことが大切とのことです。
相談先について
では、実際の相談先はどのような場所があるのでしょうか?詳しくお聞かせください。
まず、一番身近なのは、北九大にある学生相談室ですね。対面でもオンラインでも相談することができます。また、近くの医療機関・メンタルクリニックがあります。ただ、薬のみで相談を受けられないこともあるので、事前に相談することができるか調べていく必要があります。
他にはどのような場所がありますか?
いのちの電話・こころの健康相談統一ダイヤル(厚労省)があります。どちらも電話窓口での対応です。電話口なので比較的相談しやすいかもしれません。ただ、毎回同じ人が担当するわけではないので複数回利用する場合には注意が必要です。
その他にも、北九州市が運営している、
・北九州市いのちとこころの情報サイト(正確な精神に関する知識を得ることができます)
・こころの体温計(北九州市版)(心の状態をチェックすることができます)
・北九州市自殺予防こころの相談電話(093−522−0874 祝日・年末年始を除く月〜金 9:00〜17:00)
などがあります。
学生相談室への相談方法について
学生相談室への相談方法は以下です。
・直接窓口で
・電話
・カードに書いてポスト投函
・メール
(各種相談窓口については、北九大ホームページを御覧ください。メールアドレスや電話番号が載っています。)
学生相談室の場所は、本館(北九大の一番大きい建物)一階のキャリアセンターの横にあります。
前編の終わりに〜精神に不調をきたすのは誰にでもある話〜
これで、前編は終わりです。
後編では、周りの対応・無気力について・その他について紹介します。6月4日に公開予定です!
最後に、インタビューで望月さんもおっしゃっていましたが、精神に不調をきたすのは誰にでもあることです。
つらいときは一人で思い悩まず、周りの人や専門家に是非相談してください。(望月さんは本当に優しい方でした)
ただ、相談に行かなければなんて重くは考えずに、「ちょっと話聞いてもらおうかな」「聞いてください!こんなことがあったんですよ!」何ていう軽い気持ちで、気持ちが向いたときで大丈夫なので、ぜひ専門機関を利用してください。
一人に思えたとしても、僕らはひとりじゃないです。